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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻4号

1965年04月発行

研究と報告

児童チックの脳波所見について

著者: 若林慎一郎1 田中厳2

所属機関: 1愛知県城山精神衛生相談所 2愛知県立城山病院

ページ範囲:P.341 - P.348

文献概要

I.まえがき
 児童精神科外来において,チックは学童期を中心にして多数見られる症状の一つである。チックは突然起こつて,不随意的に,ひんぱんにくりかえされる1群の筋肉の無目的な速い運動であるといわれている1)が,その病因や発生機制に関しては幾多の見解が述べられている。一般には非器質性チックまたは心因性チックと器質性チックとに2大別されている。
 しかし,児童においてはその発症要因が明確に把握しがたい場合が多く2)3),心因性の実証が困難な場合がある。Kanner1)もチックは必ずしも特定の事件や特定の環境によつて起こるとはかぎらない。多くは親が厳格だとか不賛成だとかいうことからかもし出された一般的緊張状態で起こると述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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