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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻5号

1965年05月発行

文献概要

研究と報告

いわゆる「睡眠薬遊び」について

著者: 大原健士郎1 奥田裕洪1 小島洋1 有安孝義2 湯原昭3

所属機関: 1慈恵医大精神神経科教室 2総武病院 3国立精神衛生研究所

ページ範囲:P.419 - P.425

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I.はしがき
 いわゆる「睡眠薬遊び」は,昭和35年5,6月ごろより発生し,漸次その数を増しているといわれる。警視庁防犯部少年課の調べでは,昭和37年度の月平均は36年度に比して2.7倍となつており,台東区を中心として,渋谷区,新宿区などの多発地区も指摘されるようになつてきた。睡眠薬は主としてキナゾロン系睡眠薬(ハイミナール,ネネなど)が使用されているが,その乱用が犯罪に結びつく場合が多く,しかもロウ・ティーンにも比較的に多く見られることから各界から注目をあびている。われわれは,主として社会精神医学の立場から,これらの少年についての調査を行なつているが,この論文では,その実態を報告したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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