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「精神分裂病者の自殺」への討論
著者: 大原健士郎1
所属機関: 1慈恵医大精神神経科教室
ページ範囲:P.474 - P.476
文献購入ページに移動 自殺という課題をとりあげる時,研究者の立場によつて種々の研究方法がとられることはいうまでもない。これまで私は,いわゆる実証的方法に基いて研究を進めてきた。つまり,あらゆる仮説は自ら求めた資料によつて作られるとするものである。しかし,経験上,人間一人一人の自殺行動を浮き彫りにする困難さは常に痛感している。この意味から,梶谷氏のとる主張は,私にとつて非常に魅力的なものであつたし,学ぶ点も多かった。
梶谷氏の「精神分裂病者の自殺」に関する論旨は,第1回精神病理・精神療法学会で発表され,私が指定討論者として討議した関係上,また,精神医学誌第7巻第1,2号掲載論文中に私の仮説に対する批判が幾箇所か見られることから,あえてこの討論を提出することとした。
梶谷氏の「精神分裂病者の自殺」に関する論旨は,第1回精神病理・精神療法学会で発表され,私が指定討論者として討議した関係上,また,精神医学誌第7巻第1,2号掲載論文中に私の仮説に対する批判が幾箇所か見られることから,あえてこの討論を提出することとした。
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