文献詳細
特集 呉秀三先生の生誕100年を記念して
呉先生の思い出
文献概要
私が巣鴨病院の医局に入局したのは明治39年12月,一般の開業医が精神科を認めようとしなかつた時代でそのころの精神科教室は卒業生の入局が少なく非常にさみしい状態であつた。
当時は内科,外科以外の入局は少ないのが普通で,一般の人は精神病院すなわち牢獄と思っていたし,実際牢獄らしき面もあった。したがって当時巣鴨の医局は呉先生が同郷の人で東京で開業している人をパートとして頼みかろうじて医員の数を充たしているようなわけで,そういう人の1人が浴風会の尼子さんの厳父四郎という人であつた。
当時は内科,外科以外の入局は少ないのが普通で,一般の人は精神病院すなわち牢獄と思っていたし,実際牢獄らしき面もあった。したがって当時巣鴨の医局は呉先生が同郷の人で東京で開業している人をパートとして頼みかろうじて医員の数を充たしているようなわけで,そういう人の1人が浴風会の尼子さんの厳父四郎という人であつた。
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