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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻8号

1965年08月発行

資料 沖縄の精神衛生

沖縄における精神衛生の現状と問題点

著者: 平安常敏1 屋良澄夫1 仲宗根泰昭1

所属機関: 1沖縄精和病院

ページ範囲:P.734 - P.739

文献概要

1.はしがき
 敗戦によつて祖国から分離された沖縄には,公衆衛生に限つても問題点が多いが,精神衛生はいまやその緒についたばかりといつてよい。本土では「もはや戦後ではない」といわれたのは数年前となり,国家のたちなおり,なかんずく,経済のいちじるしい伸長で,民生も安定しつつあり,あるいいかたによれば「大国」であり,国際的にも先進国の列に連なろうとしている。
 しかしながら,沖縄では,いまなお「戦後」であり,20年前のあのいまわしい焼土殺りくの傷跡は,人々の心に強く印され,いたるところに戦禍のあとを見ることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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