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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻8号

1965年08月発行

文献概要

動き

西ドイツの精神医学事情

著者: 三浦岱栄1

所属機関: 1慶応大学

ページ範囲:P.748 - P.750

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 The American Journal of Psychiatryの本年5月号にThe Situation of Psychiatry in West Germanyと題して私どもにとつてもたいへん参考になる記事がのつている。著者はJ. E. Meyer M. D. とあるだけでどこのどういう人か私は知らない。しかし記事は簡潔でいたつて公平(?)に西独精神医学の最近の変遷を伝えているように思われるので(昨年西独を視察してきた私どもの牧田助教授の話とだいたい一致している),要点のみを紹介してみよう。
 お家芸であつた精神医学におけるethiologyとかnosologyの進歩には見るべきものはないが,治療学の進歩が最近のドイツ精神医学を急激に変貌させつつあるということができよう。もちろんこの治療学の進歩というのは主としてdrug therapyによるものであり,E. S. は完全に廃棄されてはいないもののいちじるしく減少した。しかしこのpharmacotherapyの隆盛は単にdrugsの開発に全面的に依存していると考えるのは誤りでmodern milieu therapyを除外しては確立しなかつたろうと最初に述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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