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西ドイツの精神医学事情
著者: 三浦岱栄1
所属機関: 1慶応大学
ページ範囲:P.748 - P.750
文献購入ページに移動お家芸であつた精神医学におけるethiologyとかnosologyの進歩には見るべきものはないが,治療学の進歩が最近のドイツ精神医学を急激に変貌させつつあるということができよう。もちろんこの治療学の進歩というのは主としてdrug therapyによるものであり,E. S. は完全に廃棄されてはいないもののいちじるしく減少した。しかしこのpharmacotherapyの隆盛は単にdrugsの開発に全面的に依存していると考えるのは誤りでmodern milieu therapyを除外しては確立しなかつたろうと最初に述べている。
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