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文献詳細

雑誌文献

精神医学7巻9号

1965年09月発行

研究と報告

新しい精神病治療薬PZ 1511(Defecton)の臨床試験

著者: 藤田貞雄1 由良了三1 西願寺弘通1 後藤基裕1 出口武夫1

所属機関: 1四日市日永病院

ページ範囲:P.821 - P.824

文献概要

I.はじめに
 PZ1511(carbadipimidine)は吉富製薬で新しく開発された薬物でつぎのごとき構造をもつ。すなわちimipramineの核にdipiperoneの側鎖のついたもので,薬理実験でimipramine様の作用のあることが示されている。
 しかしbutyrophenone系の薬物様の効果も期待されたので,適応症状を一応,抑うつ気分,欲動減少と予想し,ここ6ヵ月にわたつて種々の精神病に試用してみた。
 試用実験は健康人から始め,つぎに少数の,あらゆる治療に抵抗した重症分裂病について行ない,作用のだいたいのオリエンテーションをつけて少しずつ対象の範囲を拡大し,現在試用例数がすでに100名をこえた。
 ここに現在までの成績をまとめて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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