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研究と報告
PZ 1511の陳旧性分裂病に対する使用経験
著者: 岡本重一1 木村定1 阪口起造1 亀廣市右ヱ門1
所属機関: 1関西医科大学精神科
ページ範囲:P.829 - P.838
文献購入ページに移動精神分裂病に対する薬物療法は,近年長足の進歩を示しているが,今回,欠陥分裂病に特異的な効果を示すといわれている(Krankheitspezifisch)PZ 1511を使用する機会をえ,すでにその一部使用経験を発表したが,その後さらに症例数も増え,また他の発表にはほとんど見られなかつた本剤の大量療法をも平行して実施したので,あらためてここにその綜合成績を報告する。ちなみにP Z1511の構造式は第1図のごとくで,抑うつ剤imipramineの核に,Haloperidol,Benperidol類似のDipiperonの側鎖がついている。
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