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特集 宗教と精神医学 第63回日本精神神経学会総会シンポジウ厶
ミクロネシアの民族精神医学的一考察—民族学的特性とその社会的背景
著者: 八瀬善郎1
所属機関: 1和歌山医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.889 - P.895
文献購入ページに移動I.序論
未開人心性や宗教体験を心理学的またはさらに精神病理学的現象に帰結して,それら心性や宗教を説明しようとするこころみは数多くみられるが,本稿ではそういつた深い意図とはべつに,ただ機会を得てすごすごとのできたグァム島および,旧日本委任統治領であつたマリアナ,東西カロリン群島での経験から興味ある二,三の点と文献上の知見について述べてみる。著者の同地域滞在期間は,1964年2月より1965年2月までのまる1ヵ年間と,1966年2月より3月にかけての時期である。
未開人心性や宗教体験を心理学的またはさらに精神病理学的現象に帰結して,それら心性や宗教を説明しようとするこころみは数多くみられるが,本稿ではそういつた深い意図とはべつに,ただ機会を得てすごすごとのできたグァム島および,旧日本委任統治領であつたマリアナ,東西カロリン群島での経験から興味ある二,三の点と文献上の知見について述べてみる。著者の同地域滞在期間は,1964年2月より1965年2月までのまる1ヵ年間と,1966年2月より3月にかけての時期である。
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