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特集 うつ病の臨床 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
うつ病の生物学的研究
著者: 更井啓介1
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神科
ページ範囲:P.986 - P.990
文献購入ページに移動I.はじめに
当教室ではここ数年来うつ病の生物学的研究を行なつてきたが,そのさいつぎの方針によつた。
1)うつ病は本態的に多種である。したがつてすべてのうつ病に共通な生物学的所見を望むことはできない。
2)そのうち内因性うつ病では生物学的変化が一次的で,それは精神症状の発現に先行する。
この方針でなされた当教室の研究は,うつ状態の生物学的研究というよりも,うつ病の生物学的研究といえる。Weitbrechtも自律神経症状はうつ病自体のprimarな変化と考えている。
当教室ではここ数年来うつ病の生物学的研究を行なつてきたが,そのさいつぎの方針によつた。
1)うつ病は本態的に多種である。したがつてすべてのうつ病に共通な生物学的所見を望むことはできない。
2)そのうち内因性うつ病では生物学的変化が一次的で,それは精神症状の発現に先行する。
この方針でなされた当教室の研究は,うつ状態の生物学的研究というよりも,うつ病の生物学的研究といえる。Weitbrechtも自律神経症状はうつ病自体のprimarな変化と考えている。
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