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文献詳細

雑誌文献

精神医学8巻2号

1966年02月発行

研究と報告

静注法によるオロチン酸クロロキンの臨床脳波への影響について

著者: 木村靖1 奥山保男2 荒谷道己2 田中善立3

所属機関: 1市立秋田綜合病院神経精神科 2東北大学医学部精神医学教室 3岩手県立南光病院

ページ範囲:P.155 - P.162

文献概要

I.緒言
 旧来クロロキンは抗マラリヤ剤として用いられたが,最近になつて抗膠原病剤として脚光をあびた薬物である。さらに本剤が抗てんかん剤として用いられたのは1953年Mendez1)によりアテブリンが小発作に有効であるとの報告があり,ついで1959年Vasquez2)がアテブリンと類似の作用をもつクロロキンを小発作てんかんに試用したところ有効であつたとの報告に始まる。
 最近,和田3),田椽4)らは比較的難治のてんかん患者に対し,従来用いられている抗てんかん剤と本剤との併用による臨床応用をこころみたところかなりの効果を得,従来の他種抗てんかん剤の付加剤としての有用性を提唱した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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