文献詳細
文献概要
特集 精神活動とポリグラフ
人間の睡眠における脳波と皮膚電気反射
著者: 古閑永之助1
所属機関: 1東邦大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.182 - P.188
文献購入ページに移動I.はじめに
筆者らは数年来ポリグラフ的方法による睡眠の研究を行ない,同時に方法自体の検討と開発につとめてきた8)〜14)。ポリグラフという名称あるいはその方法(多現象記録,多素子記録などともいう)はこんにちすでに新しいものではなく4)〜7)13)18),医学や近接領域,なかんずく生理学や心理学における業績は少なくない。しかるにこの方法の特徴,積極的意義,適用すべき対象,今後の発展の方向などについての批判および認識はなお一般に乏しい現状である。
まず初めに,この方法についての筆者の考えかたを述べ,ついで睡眠脳波の新しい解析法の開発について11)12)14),最後にこれらの方法によつてみいだされた一つの新しい睡眠状態について述べる。
筆者らは数年来ポリグラフ的方法による睡眠の研究を行ない,同時に方法自体の検討と開発につとめてきた8)〜14)。ポリグラフという名称あるいはその方法(多現象記録,多素子記録などともいう)はこんにちすでに新しいものではなく4)〜7)13)18),医学や近接領域,なかんずく生理学や心理学における業績は少なくない。しかるにこの方法の特徴,積極的意義,適用すべき対象,今後の発展の方向などについての批判および認識はなお一般に乏しい現状である。
まず初めに,この方法についての筆者の考えかたを述べ,ついで睡眠脳波の新しい解析法の開発について11)12)14),最後にこれらの方法によつてみいだされた一つの新しい睡眠状態について述べる。
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