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文献詳細

雑誌文献

精神医学8巻5号

1966年05月発行

研究と報告

精神分裂病患者の自己概念—Qテクニックの臨床的応用

著者: 山上竜太郎1

所属機関: 1国立国府台病院精神科

ページ範囲:P.375 - P.382

文献概要

I.まえがき
 分裂病研究の歴史において,著者は分裂病患者の自己像に関する系統的研究に接したことがほとんどない。近時分裂病の心理療法に対する関心がたかまり,分裂病患者の現象を一つの生活史的事象のなかでとらえようとする立場が強調されるようになるにしたがつて,患者の自己概念(Self Concept)の問題が,対入関係理論の問題とともに必然的に重視されてきた。
 元来,われわれ精神科医はFromm-Reichmanの言葉を借りれば,「精神医は精神障害者のコミュニケーションの内容をよく聴き,その意味を了解すべく努力しなければならない」のである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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