icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学8巻5号

1966年05月発行

研究と報告

精神分裂病に対するFluphenazine Enanthateの臨床治験

著者: 佐野新1 長谷川和夫1 後藤寿朖1 岩淵純男1 佐藤春夫1 大田博1

所属機関: 1慈恵医科大学精神神経科教室

ページ範囲:P.415 - P.419

文献概要

I.緒言
 精神病患者に薬物療法を行なうにあたつては,拒薬を示すものがあって,治療上の困難さを経験することがしばしばである。今回われわれはK. K. スクイブ・ラボラトリーズの協力により,Fluphenazine Enanthateを試用する機会を得たが,本剤はいわば向精神薬のDepot剤ともいうべきもので,上記の拒薬という観点からも注目すべき特色を具備している。
 すなわち本剤の化学構造式は第1図に示すように,通常のFluphenazine塩酸塩と異なり,Fluphenazineのエナンシル酸ニステルであり綿実油に溶解してある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら