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研究と報告
Magnesium α-Amino-Glutarate Hydrobromide(Psycho-Soma)の使用経験
著者: 松本胖1 吉川武彦1
所属機関: 1千葉大学医学部神経科
ページ範囲:P.421 - P.425
文献購入ページに移動こんにち精神科領域に使用される薬剤はきわめて多種におよんでいるが,昨今の精神科薬物療法の隆盛をまねいたのは,クロールプロマジンを代表とするフェノチアジン系薬剤に負うところが多い。しかしクロールプロマジンが臨床に使用される以前にも鎮静剤,就眠剤としてバルビタール系薬剤が使用され,精神科領域においても有効とされるものが多くあつた。フェノチアジン系薬剤出現以来,ともするとこれらバルビタール系薬剤は等閑視されがちとなり,憂慮されたが,このたび1959年にスペインのFerrer社により合成・開発されたMagnesium α-amino-glutarate hydrobromideを試用する機会を得たのでその成績を報告する。
Psycho-Somaは第1図で示すような構造式を有し,α-アミノグルタル酸にBrとMgが結合したもので,旧来のブロム系の鎮静効果とマグネシウム系の鎮静効果をアミノ酸を介在させ相乗させるといつた興味ある薬剤である。
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