文献詳細
研究と報告
ガソリン吸嗅嗜癖—症例報告
著者: 後藤忠久1 小笠原暹1 本間俊行1 平野喬1 吉田偕迪1
所属機関: 1弘前大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.493 - P.497
文献概要
麻薬覚醒剤をはじめ睡眠剤などの薬剤嗜癖は日常まれな現象ではないが,ガソリン嗜癖はきわめてまれであると考えられる。世界の主要な文献を見たところでは,知りえたのは十数例の報告のみである1)〜11)(第2表参照)。
われわれはガソリン吸嗅嗜癖の1例を経験したが,かかる例は本邦にはまだ報告されていないのでここに報告する。
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