文献詳細
文献概要
研究と報告
TAN-15による治療経験
著者: 島崎敏樹1 高見沢ミサ1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.515 - P.519
文献購入ページに移動I.はじめに
うつ病およびうつ状態に対する治療薬として大別されているものに,刺激剤(stimulant),MAO阻害剤および感情調整剤(thymoleptica)がある。刺激剤は,有効な場合もあるが一般に付加的な役割しかもたないといわれており,MAO阻害剤は,肝障害が起こりやすいためその適応範囲がかなり制限されている。現在おもにもちいられているのは最後の感情調整薬thymolepticaである。
今回われわれは,各種うつ状態にこのthymolepticaに属する新しい抗抑うつ剤TAN-15を使用し,興味ある成績を得たので報告する。
うつ病およびうつ状態に対する治療薬として大別されているものに,刺激剤(stimulant),MAO阻害剤および感情調整剤(thymoleptica)がある。刺激剤は,有効な場合もあるが一般に付加的な役割しかもたないといわれており,MAO阻害剤は,肝障害が起こりやすいためその適応範囲がかなり制限されている。現在おもにもちいられているのは最後の感情調整薬thymolepticaである。
今回われわれは,各種うつ状態にこのthymolepticaに属する新しい抗抑うつ剤TAN-15を使用し,興味ある成績を得たので報告する。
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