文献詳細
文献概要
特集 精神医療体系のなかでの精神病院の位置づけ 精神病院の機能とその限界 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
精神医療の一環としての精神病院—広い意味での心理劇の場としての役割
著者: 福井東一1
所属機関: 1初声荘病院
ページ範囲:P.546 - P.549
文献購入ページに移動I.はじめに
最近における精神医療の発達により,精神病患者は社会から病院に保護隔離されるべき存在としてではなく,社会のなかにあつて治療を受けるべき存在と変わつてきた。通院治療の技術が開発され,在宅患者などに対する十分なアフター・ケアなどを可能とするところの行政面での進歩も期待されるようになつてきた。その結果,入院治療は社会のなかにあつての精神病治療の一環としての役割をはたすことになつてきた。
最近における精神医療の発達により,精神病患者は社会から病院に保護隔離されるべき存在としてではなく,社会のなかにあつて治療を受けるべき存在と変わつてきた。通院治療の技術が開発され,在宅患者などに対する十分なアフター・ケアなどを可能とするところの行政面での進歩も期待されるようになつてきた。その結果,入院治療は社会のなかにあつての精神病治療の一環としての役割をはたすことになつてきた。
掲載誌情報