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特集 精神医療体系のなかでの精神病院の位置づけ 精神病院の機能とその限界 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
精神病院と他の社会資源(保健所・精神衛生センターなど)との結びつき
著者: 石原幸夫1
所属機関: 1神奈川県立精神衛生センター
ページ範囲:P.574 - P.578
文献購入ページに移動I.まえがき
ここ数年来,病院精神医学推移の特徴は,病院中心主義的な医療からの,地域社会中心主義的な(community centered)医療への拡大である。精神障害者を社会から切り離した病気という生物学的単位の段階で,病院を中心として医療を行なうことから進んで,障害者を家族成員のメンバーとして家族全体の問題と考え,さらには地域社会自身の問題としても取り扱おうというのである。
このcommunity careの立場にたつた医療は,わが国では,精神病院が開放性という理念をかかげて,病院自らが治療的な社会(therapeutic community)に変わろうとして,なされているもろもろの努力によつて支えられている現状である。
ここ数年来,病院精神医学推移の特徴は,病院中心主義的な医療からの,地域社会中心主義的な(community centered)医療への拡大である。精神障害者を社会から切り離した病気という生物学的単位の段階で,病院を中心として医療を行なうことから進んで,障害者を家族成員のメンバーとして家族全体の問題と考え,さらには地域社会自身の問題としても取り扱おうというのである。
このcommunity careの立場にたつた医療は,わが国では,精神病院が開放性という理念をかかげて,病院自らが治療的な社会(therapeutic community)に変わろうとして,なされているもろもろの努力によつて支えられている現状である。
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