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文献詳細

雑誌文献

精神医学8巻7号

1966年07月発行

特集 精神医療体系のなかでの精神病院の位置づけ

精神病院の機能とその限界 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム

精神病院の機能と限界

著者: 小坂英世1

所属機関: 1東京都立松沢病院

ページ範囲:P.583 - P.584

文献概要

I.精神病院の受動性
 私は,精神病院の受動性に焦点をおいて話を進めてみようと思います。
 医療機関とは元来,そこを訪れて求める患者に対してのみ医療を行なうという,きわめて受動的な機能をそなえているものです。精神病院とてその例外ではありません。いやそれどころか精神病院の場合その受動性は,病院の少数・偏在と,院外活動(訪問指導など)の未発達・未制度化および患者(家族も含めて)側の受療意欲の低さ(低くさせている諸条件も含めて)のために,一般病院の場合よりもさらにきわだつてくるのです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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