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研究と報告
ナイトホスピタルを実施した精神分裂病者の予後について
著者: 山村道雄1 米倉育男1 平野千里1 大槻信子1 秋浜雄司1 片山正彦1 大野勇夫1 繁原賢吉1
所属機関: 1岐阜精神病院
ページ範囲:P.746 - P.750
文献購入ページに移動精神障害者,とくに精神分裂病者の予後に関する報告は多数見られるが,その概念の不統一や調査方法の相違などから大きな差があり,向精神薬の使用,精神療法,リハビリテーション療法など各種治療によつて予後判定はさらに複雑となると考えられる。しかも,これらの治療因子が精神分裂病の予後にいかに関連するかを明らかにすることは,きわめて困難であり,わが国においてはこのようなこころみはあまりなされていない。
われわれは,43名の精神分裂病者にnight hospital(以下N. H. と略す)で病院外のcommunityとの接触を得しめ,それによつて患者がいかに影響されたかの予後調査を行ない,若干の知見を得たので報告する。
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