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研究と報告
Fluphenazine enanthateの使用経験
著者: 大高忠1 小林美智子2
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室 2久留米ケ丘病院
ページ範囲:P.759 - P.765
文献購入ページに移動I.はじめに
Fluphenazine enanthateは,従来より使用されているfluphenazine(dihydrochlorideまたはmaleate)と同じ母体をもつphenothiazine系誘導体であるが,これまでのfluphenazine塩酸塩と異なる点は,fluphenazineのenanthic acid(heptanoic acid)esterであり,非水溶性,易油溶性のため,胡麻油に溶した注射液のかたちをとっていることである。
本剤は第1図のような構造式と化学式をもち,分子量は549.70である。
Fluphenazine enanthateは,従来より使用されているfluphenazine(dihydrochlorideまたはmaleate)と同じ母体をもつphenothiazine系誘導体であるが,これまでのfluphenazine塩酸塩と異なる点は,fluphenazineのenanthic acid(heptanoic acid)esterであり,非水溶性,易油溶性のため,胡麻油に溶した注射液のかたちをとっていることである。
本剤は第1図のような構造式と化学式をもち,分子量は549.70である。
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