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研究と報告
内田クレペリン作業素質検査の結果からみた向精神薬
著者: 山村道雄1 米倉育男1 平野千里1 大槻信子1 片山正彦1 平野喬1 森川士朗1
所属機関: 1岐阜精神病院
ページ範囲:P.43 - P.47
文献購入ページに移動最近における向精神薬の発達はめざましく,その数は枚挙にいとまがない。しかし,これら向精神薬の効果の判定は臨床症状や行動観察を中心とした,いわば主観的なものが従来から用いられている。
われわれは,これを多少でも客観化しようとして,さきに陳旧性精神分裂病集団に対するtrifluoperazineの影響をsociometryを指標として考察をこころみた1)が,今回は客観的な数量化が比較的簡単にできる点から,内田クレペリン作業素質検査(以下,Kテストと略す)をindicatorとしてとりあげた。そして,各種向精神薬の服用による,Kテストの作業量,休憩効果率,曲線型などへの変化を指標として検討を行なつたところ,各向精神薬の特徴などについて若干の知見を得たので報告する。
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