文献詳細
資料
精神医療におけるソーシャル・ワーカーの位置づけ
著者: 岡田靖雄1 小坂英世2 住吉和子3
所属機関: 1松沢病院 2東京都精神衛生センター 3松沢病院看護科
ページ範囲:P.59 - P.64
文献概要
1928年に出た“呉教授在職二十五年記念論文集”策3部には,東京府立松沢病院医局同人によって“松沢病院ノ歴史”が書かれており,その“将来ノ企画”の項には,つぎの文章が見られる。
“‥‥精神病院ニ入院スル患者ノ遺伝・既往ノ生活状態・病的状態ヤ家族ノ事情ヲ知ルタメ,在院中ノ患者ノ事情ヲ家庭ニ知ラシムルタメニ,マタ在院中ノ患者ニ家庭ノ事情ヲ知ラシム等,外部ニ出デ要務ヲ便ズベキコト少ナカラズ‥‥吾人ハコノ実際上必要ナル遊動事務員ノ制ヲモウケ以テ患者ノ幸福ヲ増進シ家族及ビ社会トノ連絡ヲ円滑ニセンコトヲ希望ス。”——この文章が書かれたのは,1922年かその翌年と推定される。
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