精神医学9巻10号

1967年10月発行

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研究と報告

精神医学領域における比較家族研究的接近（その3）—知見の概要とその考察（Ⅱ）

著者： 三浦岱栄¹ 小此木啓吾¹ 馬場礼子¹ 田中麻知子¹ 北田穣之介¹ 林田基¹ 鈴木寿治² 梶原達観³ 瓜生武⁴

所属機関： ¹慶応大学医学部神経科 ²武田病院 ³横浜家庭裁判所 ⁴家庭裁判所調査官研修所

ページ範囲：P.745 - P.755

Ⅰ．まえがき
　今回は，前回報告した擬似統合型とともに破瓜病家族で注目された統合不全型および未成熟型を，それぞれ破瓜病と強迫神経症，破瓜病と幼児自閉症，非行などについて，比較検討し，つぎに，それらと正常家族の比較を行ない，2回にわたつた本報告を終りたいと思う。