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ドイツ精神神経病学会総会(1966年)の印象
著者: 満田久敏1
所属機関: 1大阪医大
ページ範囲:P.955 - P.957
文献購入ページに移動 昨年の8月29日から31日の間,西独のデュセルドルフでDeutsche Gesellschaft fur Psychiatrie und Nervenheilkundeの総会が開かれた。ちようどマドリードにおける第4回国際精神病学会のすぐ前でもあつたので,会長のProf. Panseの希望でアメリカからはProf. KalinowskyとDr. Heath,わが国からは黒沢教授と私が招かれてとくに参加した。実は,その学会の印象記を本誌の編集部からわれわれ2人に依頼されていたのだが,私自身いずれ親友黒沢君が,しかるべくまとめてくれるものと,のんびり構えていた。ところがその後黒沢君が急逝し,結局私がひき受けざるをえなくなつて弱つたが,ともかくその当時の印象を抄録を頼りに,なんとかまとめあげて,はなはだおくればせながら責任だけははたしておきたい。
本学会のLeitthemaは“Problematik, Therapie und Rehabilitation der chronischen endogenen Psychosen”であつた。これは会長のProf. PanseがAnstaltpsychiatrieにとくに関心が深いこととも関連があると思われるが,事実州立その他の精神病院からの発表も相当にあつた。しかし演題は全部で39題で,分科会なるものはいつさいなく,会場のHaus der Wissenschaftもその収容力は千名たらずであつたろう。したがつて学会のスケールとしては,わが国の精神神経病学会の総会などよりも,かなり小さいように見受けられたが,すこぶるゆつたりとおちついた雰囲気で,いかにも学会らしい学会ではあつた。
本学会のLeitthemaは“Problematik, Therapie und Rehabilitation der chronischen endogenen Psychosen”であつた。これは会長のProf. PanseがAnstaltpsychiatrieにとくに関心が深いこととも関連があると思われるが,事実州立その他の精神病院からの発表も相当にあつた。しかし演題は全部で39題で,分科会なるものはいつさいなく,会場のHaus der Wissenschaftもその収容力は千名たらずであつたろう。したがつて学会のスケールとしては,わが国の精神神経病学会の総会などよりも,かなり小さいように見受けられたが,すこぶるゆつたりとおちついた雰囲気で,いかにも学会らしい学会ではあつた。
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