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特集 精神療法における治癒機転 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
アンケートからみた神経症患者の治療成績
著者: 秋月誠1
所属機関: 1長崎大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.238 - P.242
文献購入ページに移動I.はじめに
神経症の概念に関しては,種々の見解があり,それぞれの立場により,精神療法の方法も異なつている。しかし,多くの精神科医は神経症患者の治療にさいし,特定の理論体系にもとづかない,いわゆる一般的精神療法を薬剤を併用しながら,行なつているのが現状ではないかと考える。また,大学病院の外来のように,たくさんの患者を多くの医師によつて治療するところでは,患者とのつながりは,ややもすれば,カルテのうえだけとなり人間的なつながりが失われがちになると思われる。
そこで著者は治療者と患者の人間関係を重視し,一般的精神療法6)9)を行なつてきた。しかし,このような方法で治療された患者の遠隔治療成績などについてのくわしい報告を知ることができなかつたので,治療中止後の現在いかなる状態にあるかなどについて,アンケート調査を行なつた。その結果を報告するとともに,治癒機転などについて考察を行なつた。
神経症の概念に関しては,種々の見解があり,それぞれの立場により,精神療法の方法も異なつている。しかし,多くの精神科医は神経症患者の治療にさいし,特定の理論体系にもとづかない,いわゆる一般的精神療法を薬剤を併用しながら,行なつているのが現状ではないかと考える。また,大学病院の外来のように,たくさんの患者を多くの医師によつて治療するところでは,患者とのつながりは,ややもすれば,カルテのうえだけとなり人間的なつながりが失われがちになると思われる。
そこで著者は治療者と患者の人間関係を重視し,一般的精神療法6)9)を行なつてきた。しかし,このような方法で治療された患者の遠隔治療成績などについてのくわしい報告を知ることができなかつたので,治療中止後の現在いかなる状態にあるかなどについて,アンケート調査を行なつた。その結果を報告するとともに,治癒機転などについて考察を行なつた。
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