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文献詳細

雑誌文献

精神医学9巻5号

1967年05月発行

文献概要

特集 創造と表現の病理 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム

はじめに フリーアクセス

著者: 島崎敏樹1

所属機関: 1医歯大神経

ページ範囲:P.309 - P.309

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 この主題が日本精神神経学会の総会において組織的にとりあげられたのは今回が初めてのことであつて,あるいは今後しばらくその機会はないかもしれない。
 この主題をめぐつてシンポジウムをひらく意義がどこにあるかを一言述べる。自分の好きな作家なり,画家なり,作曲家なりがあつて,かれが心に偏りをもつていたか狂気になつたかした場合,自分がたまたま精神医学にたずさわつていたことから,その人物の作品の精神医学的分析を行なうことはだれにもできる。しかしそれはまだ科学に距離がある。このような個人的関心から進んで,共通の,通分された,だれとでも客観的態度で討論できる次元にまでゆかなければ,科学の場での厳しい認識の眼に堪えない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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