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特集 創造と表現の病理 第63回日本精神神経学会総会シンポジウム Ⅰ部・創造性の病理
うつ病と創造性
著者: 千谷七郎1
所属機関: 1東京女子医科大学精神神経学教室
ページ範囲:P.322 - P.326
文献購入ページに移動I.はじめに
与えられた標題について発表することは時期尚早の感を深くするのであるが,きようはこの仕事のやつかいさの一端を披歴するまでのものとなると思う。
さて,こんにち「創作」という語,創造性ではなくて,創作という語がどのような範囲にもちいられているかはさしあたつて問わないとして,ともかくゲーテの創作過程をとおして,作物が生まれる過程に2とおりあることが看取されることである。ここでは主としてゲーテの自叙伝『詩と真実』を中心にしてみてゆく(訳文は小牧健夫訳による)。
与えられた標題について発表することは時期尚早の感を深くするのであるが,きようはこの仕事のやつかいさの一端を披歴するまでのものとなると思う。
さて,こんにち「創作」という語,創造性ではなくて,創作という語がどのような範囲にもちいられているかはさしあたつて問わないとして,ともかくゲーテの創作過程をとおして,作物が生まれる過程に2とおりあることが看取されることである。ここでは主としてゲーテの自叙伝『詩と真実』を中心にしてみてゆく(訳文は小牧健夫訳による)。
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