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特集 精神療法の技法と理論—とくに人間関係と治癒像をめぐって 第3回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
はじめに
著者: 池田数好1 荻野恒一2
所属機関: 1九州大学 2南山大学
ページ範囲:P.464 - P.464
文献購入ページに移動これらの基本的な背景と,それが精神療法の実際の上に,どのように生きているかを具体的にみるためには,第1に,重要なのは,治療者・患者関係にたいしてもつているその療法の姿勢を参考にすることである,とわれわれは考えたいのである。精神療法の,重要であるにもかかわらず,きわめて客観化しにくい点も,実はこのなかにひそんでいる。おなじように,第2の重要な点は,その療法が,どのような治癒像を指向しているのか,いつたい治癒とはどのようなことだと考えているのか,といつた具体的な点を比較検討することであろう。
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