文献詳細
特集 精神療法の技法と理論—とくに人間関係と治癒像をめぐって
第3回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
文献概要
Ⅰ.主として人間関係をめぐる森田療法
1)外来療法
外来面接療法の場合は大部分の患者はひとりで治療者を訪ねてくる。そして治療者と患者との1対1の人間関係にある。この場合,かれらに,(1)神経質症状の「とらわれ」の発生機制を説明し,その不安症状はあつてよく,「とらわれた」ままで正常範囲であり1)2)40)41),われわれのふつうの心理と同じもので,強い生の欲望から起こつた無知または誤解に基因2)していることを話す。(2)ふつうの心理であるから,「とらわれ」をもつたまま自らの仕事に精を出し3)42)43),自らの責任をはたすようにすすめる。
このような自らの生活の行動によつて,(1)症状があつても自らの仕事ができるという事実がわかること,(2)その症状はだれにでもあることの拡大したものであることの自覚がついてくること,を説明する。
1)外来療法
外来面接療法の場合は大部分の患者はひとりで治療者を訪ねてくる。そして治療者と患者との1対1の人間関係にある。この場合,かれらに,(1)神経質症状の「とらわれ」の発生機制を説明し,その不安症状はあつてよく,「とらわれた」ままで正常範囲であり1)2)40)41),われわれのふつうの心理と同じもので,強い生の欲望から起こつた無知または誤解に基因2)していることを話す。(2)ふつうの心理であるから,「とらわれ」をもつたまま自らの仕事に精を出し3)42)43),自らの責任をはたすようにすすめる。
このような自らの生活の行動によつて,(1)症状があつても自らの仕事ができるという事実がわかること,(2)その症状はだれにでもあることの拡大したものであることの自覚がついてくること,を説明する。
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