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研究と報告
森田療法における諸問題—その理論と技法上から
著者: 大原健士郎1 藍沢鎮雄1 増野肇1 小島洋1 岩井寛1 石田達雄1
所属機関: 1慈恵会医科大学精神神経科
ページ範囲:P.519 - P.524
文献購入ページに移動森田によつて創始された森田療法は,すでに40余年を経て,その治療効果が着々と実証され,近年は後継者たちによつて海外にまでその価値を問うこころみもなされるようになつてきた。しかし,その一方,多くの問題を残しているように思う。
この論文の目的は,森田療法の構造や治療過程を論ずる前の基礎として森田療法の理論と技法に含まれるいくつかの問題点をとりあげ,われわれなりの理解を述べておくことにある。それも,一方では森田の原法に可及的忠実であるとともに,一方ではわれわれの力のおよぶかぎり,精神分析的な精神療法との関連性において論じ,諸般のご批判を仰ぎたいと考えている。
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