icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学9巻9号

1967年09月発行

研究と報告

新眠剤nitrazepamの臨床—二重盲検法を用いて

著者: 矢幅義男1 武者盛宏1 岩淵辰夫1

所属機関: 1東北大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.677 - P.681

文献概要

I.はじめに
 Benzodiazepine誘導体に属するchlordiazepoxideやdiazepamが,最近実地臨床の場において,狭義のtranquilizerとしてのみならず,眠剤として就眠前に使用される機会が増えてきたのは,それらの薬物の有する傾眠作用が積極的に利用されつつあるためと考えられる。
 Nitrazepamは,1965年F-Hoffman-La Roche社において開発された新しいbenzodiazepine誘導体であり,すでにヨーロッパ諸国では眠剤として市販されている。本剤は従来の眠剤と異なり,主として辺緑系において覚醒調節系にいたる余剰刺激を遮断することにより睡眠をもたらすもので,その睡眠は生理的で後に不快な症状を残さないという3)6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら