文献詳細
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文献紹介「Effect of Acetazolamide on Gastric Mucosa in canine vivo-vitropreparations」 フリーアクセス
著者: 永田直一1
所属機関: 1国立がんセンター内科
ページ範囲:P.205 - P.205
文献概要
従来A. Z.やCO2欠乏によって胃粘膜傷害が起るのは粘膜内でH+が分泌されるときにH2O由来のOH-が中和されないためであるといわれ,著者らの実験の一部もそれで説明されるが,高濃度HCl中ではhistamineを投与せず,酸生成がない場合でもA. Z.で傷害がみられたのは,むしろ問題が粘膜表面の内因性,外因性の酸の存在にあることを示唆する,A. Z.投与後,胃粘膜は高濃度のHClに対するbarrierを保てなくなり,MediumからH+の消失が起り,組織学的にはoxyntic cellではなく,表面粘膜細胞に強くみられる傷害を伴う.
掲載誌情報