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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻3号

1966年06月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌〔3〕 綜説

早期胃癌のレントゲン診断(その3)

著者: 白壁彦夫1 西沢護1 日暮協1 早川尚男1 吉川保雄1 伊藤俊夫1 栗原稔1 野本一夫1 狩谷淳1 大久保春男1 熊倉賢二1 丸山雅一1 村上忠重2

所属機関: 1千粟大学医学部三輪内科 2昭和大学医学部外科

ページ範囲:P.229 - P.256

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現在の精密検査の診断の限界,問題になっているもの,また,診断できないもの

 現在の最高の検査は,X線検査に内視鏡検査(胃カメラ,ファイバースコープ,ファイバースコープ付胃カメラ),細胞診検査(細胞診,生検)を併用することである.不必要な併用は研究面の場合をのぞいて,なるべく避けたい.しかし現状では,最高の検査という立場からすると,併用という言葉で表現することもおかしいほど諸検査は一体となっていて,ただ診断という言葉でしか表現できないほど融合しているのが実態であろう.そんな診断でみつけた症例を第94図に示した.

 ルーチン検査より高級な診断として,「綿密な慎重な透視下の圧迫検査」が,まず行なわれなくてはならない.それに,さらに,X線検査で見逃し内視鏡検査で発見されたものを,再度検査するものもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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