文献詳細
文献概要
今月の主題 早期胃癌〔3〕 症例
主として細胞診によって診断された早期食道癌の1例
著者: 山形敞一1 石川誠1 大柴三郎1 石岡国春1 上野恒太郎1 山岸悟郎1 大里篤志1 望月福治1 武田鉄太郎1 北川正伸1 鮎沢甞次郎1 小松寛治1 千葉寛1 狩野敦1 葛西森夫2 的場直矢2 阿保七三郎2 渡辺登志男2 綿貫勤3 石館卓三3
所属機関: 1東北大学医学部山形内科教室 2東北大学医学部葛西外科教室 3東北大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.259 - P.266
文献購入ページに移動〔家族歴〕:母方の祖父は萎縮腎,母方の祖母は脳卒中で死亡しているが,他に特記すべき遺伝負荷はない.
〔既往歴〕:昭和38年1月書字障害,軽度の歩行障害,計算の間違いなどの症状があり,脳軟化症として約6カ月の治療を受け,上記の症状は完解した.
〔現病歴〕:10年前に某医の診断を受け,胃下垂症として治療をうけたことがあるが,特別の自覚症状はなかった.約1年前より軽度の倦怠感および食欲不振を訴え,また家人に少しやせたようだといわれ,精査を希望して昭和40年12月2日山形内科に入院した,この間,中山教授の発表している食道癌の初発症状のような自覚症状はない(第1表).酒は1日2合,煙草は1日30~35本,便通1日1回.
掲載誌情報