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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻4号

1966年07月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍〔1〕 症例

早期4多発胃癌の1症例

著者: 高木国夫1 熊倉賢二2 淵上在弥2 藤井彰2 平野良雄2 中村恭一3

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院病理

ページ範囲:P.361 - P.367

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1.はじめに

 胃疾患の診断技術の発達と共に,胃癌の早期症例に多く遭遇するようになってきた.早期癌の肉眼分類の上からは,表面陥凹型(Ⅱc)および表面隆起型(Ⅱa)の診断は,比較的容易となってきたが,表面平坦型(Ⅱb)というべき症例は現在の所まれである.

 私共が最近経験した早期4多発胃癌は,4個所に早期癌が別々にあって,2個はⅡa+Ⅱcであったが,他の2個は,詳細な組織検査により初めて発見されたⅡbであった.

 この早期4多発胃癌について,臨床および病理組織所見を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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