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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻5号

1966年08月発行

技術解説

ファイバースコープ(その1)

著者: 竹本忠良1

所属機関: 1東京大学医学部中尾内科

ページ範囲:P.497 - P.503

文献概要

Ⅰ.緒言

 胃内視鏡の歴史はふるい.Kussmaulがはじめて胃内観察を試みたのが1868年であるから,胃内視鏡史はもうすぐ100年になろうとしている.胃内視鏡検査はたんに歴史がながいだけではなく,たえず成長し,飛躍してきた検査法であり,ことに胃カメラとファイバースコープの出現はこの検査法を一新させてしまった.しかし新らしい検査法は古い検査法が過去に蓄積した遺産をうけついだうえで新らしい技術的創造と結合し発展をとげてゆくことを忘れてはなるまい.

 ファイバースコープによる直視下胃内観察は今や誰にでもできる容易な検査であって,名人芸を全く必要としないことはまづ強調しておかなければならないことと思う.このことは最近のファイバースコープの普及ぶりと,それによる数多くのすぐれた報告が次第に増しつつあることをみると容易に理解されよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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