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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻6号

1966年09月発行

今月の主題 胃潰瘍〔3〕

綜説

胃潰瘍の疫学

著者: 高橋淳1 横山功1 唐沢徹1 池端昭夫1 有賀徹2

所属機関: 1日本大学医学部有賀内科 2日本大学医学部公衆衛生

ページ範囲:P.533 - P.541

文献概要

Ⅰ.はじめに

 疾患を集団の立場で考察することが疫学であるとされている.集団の立場で考えるということは,Host(宿主)とAgent(病因)とEnvironment(環境)との関係を分析することである.だから胃潰瘍の疫学では先ず第一に潰瘍のEtiologyに対する何らかのアポーチをしなければならないことになる.ところが臨床的に確認された潰瘍が,何時,いかにしてその宿主に発生したかをわれわれは知らない.この潰瘍の発生状況を確認する資料が臨床的にも極めて乏しいとすれば,胃潰瘍のAgentに対する疫学的考察は現在のところなかなかむずかしいことになる.そこで胃癌との関連性と,潰瘍治療を含めた社会医学的な考え方について2,3考察してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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