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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻6号

1966年09月発行

文献概要

今月の主題 胃潰瘍〔3〕 症例

Ⅱa型早期癌を疑わせた胃粘膜過形成の2例

著者: 野村益世1 平林久繁1 木山保2

所属機関: 1関東中央病院内科 2関東中央病院外科

ページ範囲:P.555 - P.559

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Ⅰ.まえがき

 今年の日本内視鏡学会総会の研究討議会(昭和41年3月20日司会村上忠重教授)では,胃ポリープが取上げられ論議されたが,その席上ポリープというには隆起の程度が軽度扁平である良性上皮性の病変が問題になった.その際このような胃の上皮性の扁平隆起はほとんどが癌(Ⅱa型早期胃癌など)であり,養老院というような特殊な所を除けば,そのような良性上皮性の扁平隆起性病変はほとんど存在しないのではないかという発言がなされた.このような病変は松本1)によっても経験されているが,いずれにせよきわめてまれなものとされている.

 著者らは最近このような胃粘膜の軽い隆起性病変で癌でなかった2例を経験した.Ⅱa型早期胃癌との鑑別診断上興味ある症例と考えられるのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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