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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻7号

1966年10月発行

文献概要

今月の主題 ポリープ〔1〕 綜説

胃ポリープの考え方

著者: 中村卓次1

所属機関: 1養育院付属病院外科

ページ範囲:P.639 - P.652

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Ⅰ.緒言

 最近胃ポリープに対する関心が急速に高まっており,昨年札幌で開催された日本消化器病学会秋季大会でシンポジウムに取り上げられたかと思うと,今年度の日本内視鏡学会総会においても,再び夜の研究討議会の議題として取り上げられ活発な討論が行なわれた.このような現象は最近の診断技術の進歩に伴なって胃ポリープ症例が増加していることにもよるが,もっと大きな原因は,胃ポリープの概念がいまだに明確にされていないことによると考えられる.

 この疾患名は最近では非常にpopularなものになっているにかかわらず,厳密にこれの定義を定め,その疾患名の下に包含すべき病変の範囲を規定することはそれほど容易ではない.また各研究者の研究材料の間に本質的なずれがあるのでますます意見の統一を欠く結果となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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