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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻7号

1966年10月発行

文献概要

今月の主題 ポリープ〔1〕 綜説

胃ポリープの臨床診断と限界

著者: 田中弘道1 福本四郎1 田中三雄1 沖田瑛一1 八杉伸輔1 安達秀雄2

所属機関: 1鳥取大学医学部石原内科 2鳥取大学医学部綾部外科

ページ範囲:P.655 - P.660

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 胃カメラによって普及された内視鏡検査が胃壁に存在する隆起の診断を容易にし,X線診断技術の進歩とあいまって,いわゆる胃ポリープの突出度,大きさの種々異なるものが日常の臨床診断に数多く取りあげられるようになって来た.したがって,従来からの,慣例的な,胃腔に突出した形成物のうちで癌でないものと言う意味での“胃ポリープ”と診断された症例の中には,病理組織学的にかなりの多様性をもつ分布図が生じたのは当然のことであった.

 しかし,病理組織学的には上皮性のポリープのみを“胃ポリープ”とよぶ傾向が強いので,臨床診断にたずさわるものも一日も早く境界症例を整理して病理組織診断に近づかねばなるまい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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