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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻7号

1966年10月発行

文献概要

今月の主題 ポリープ〔1〕 症例

早期胃癌と誤った胃隆起性病変の1例

著者: 前田宏仁1 遠藤昭穂1 野原幸清1 安達秀雄1 提嶋一文1

所属機関: 1鳥取大学医学部綾部外科

ページ範囲:P.681 - P.684

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Ⅰ.まえがき

 早期胃癌診断の進歩はめざましく,かっては見落されていたようなごく小範囲の病変でさえも,今日ではほぼ確実に診断がつけられるようになった.しかしその反面,われわれはともすると所見のよみすぎによって良性のものを早期胃癌と誤診することがある.下記の症例は術前に早期胃癌に相違ないと診断し,切除胃の肉眼所見でもⅠ型ないしはⅡa型の早期胃癌と判定したものが,組織診断によって良性のものであることが証明されたものである.このような誤診例について検討することも意義のあることと考え,ここにその大要を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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