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文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻8号

1966年11月発行

文献概要

今月の主題 ポリープ〔2〕 綜説

胃ポリープの診断能

著者: 坪井晟1 風戸計民1 倉俣英夫1 幡谷健1 宇南山史朗1

所属機関: 1神奈川県立成人病センター放射線科

ページ範囲:P.793 - P.800

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Ⅰ.緒言

 第3回日本胃集団検診学会秋季大会および第3回日本内視鏡学会秋季大会の合同シンポジウムで,著者らは「胃ポリープについて,発見頻度と診断」というテーマを与えられ,さて,胃ポリープの定義をいかにしたらよいか,という問題に頭を悩ましたものです.胃ポリープの定義,病理,歴史などについては,村上1),中村2)3),参木4),らの詳細な研究報告がございます.しかし,実際に臨床の外来でポリープあるいはポリープ様隆起を診断,記載,分類する際には何か割り切れないものがありました.X線検査とか,内視鏡検査で発見された胃ポリープあるいはポリープ様隆起をどこまでをいわゆる胃ポリープとして取扱うか,どういうものをいわゆる胃ポリープから除外するかという問題はむずかしいものです.またこれによって,本症の発見頻度,診断能も異ってくるわけです.ところが著者らと丁度同じシンポジウムの席で,山田らの胃隆起性病変という表現の提案に接し5)これが臨床的に大変便利な表現,分類法であるのに感心した次第です.その後本誌の1巻2号で再び同氏らの胃隆起性病変の報告6)を読みさらにこの感を深くしたものです.ここでは山田らの胃隆起性病変に従って「いわゆる胃ポリープ」を拡大解釈して話をすすめてまいります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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