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今月の主題 胃粘膜下腫瘍 症例
線状潰瘍瘢痕から発生せる早期胃癌の1例
著者: 倉俣英夫1 幡谷健1 宇南山史郎1 坪井晟2 風戸計民2
所属機関: 1神奈川県立成人病センター内視鏡 2神奈川県立成人病センター放射線
ページ範囲:P.961 - P.966
文献購入ページに移動最近,早期胃癌発見のために,レ線間接撮影による胃集検が年を追って盛大になりつつあるが,このレ線間接撮影が集検車によった場合は,撮影時の種々な条件が影響して,その結果が時に非常に大きく変ってくることに注意せねばならない.
われわれは第1回の胃レ線間接撮影で「異常無し」とされたものが,1年後,同様胃集検で「角上部辺縁不整」を指摘され,引続いての精検で,「角上部線状潰瘍」とされ,さらにその中央部に潰瘍瘢痕から発生した表面陥凹型早期胃癌(Ⅱc)が内視鏡検査並びに胃生検で発見されたと謂う興味ある診断経過を示した症例を経験したので,ここに報告する.
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