icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸1巻9号

1966年12月発行

文献概要

今月の主題 胃粘膜下腫瘍 症例

線状潰瘍瘢痕から発生せる早期胃癌の1例

著者: 倉俣英夫1 幡谷健1 宇南山史郎1 坪井晟2 風戸計民2

所属機関: 1神奈川県立成人病センター内視鏡 2神奈川県立成人病センター放射線

ページ範囲:P.961 - P.966

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言

 最近,早期胃癌発見のために,レ線間接撮影による胃集検が年を追って盛大になりつつあるが,このレ線間接撮影が集検車によった場合は,撮影時の種々な条件が影響して,その結果が時に非常に大きく変ってくることに注意せねばならない.

 われわれは第1回の胃レ線間接撮影で「異常無し」とされたものが,1年後,同様胃集検で「角上部辺縁不整」を指摘され,引続いての精検で,「角上部線状潰瘍」とされ,さらにその中央部に潰瘍瘢痕から発生した表面陥凹型早期胃癌(Ⅱc)が内視鏡検査並びに胃生検で発見されたと謂う興味ある診断経過を示した症例を経験したので,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら