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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻1号

1975年01月発行

今月の主題 胃粘膜―(1)早期胃癌の背景として

主題

陥凹性早期胃癌のX線所見と病理組織所見の比較

著者: 馬場保昌1 杉山憲義1 丸山雅一1 竹腰隆男1 二宮健1 高木国夫2 中村恭一3 遠藤次彦3 熊倉賢二4

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院外科 3癌研究会付属病院病理 4慶応義塾大学医学部放射線診断部

ページ範囲:P.37 - P.49

文献概要

 陥凹性早期胃癌のX線所見には,当然のことながら,典型例および非典型例が存在する.このことは,X線撮影の技術的なこと以外にⅡcの肉眼所見ならびに組織学的所見の差に影響されていることが考えられる.すなわち,文献的に典型的Ⅱcと見なされるX線所見の肉眼所見ならびに組織学的所見をみると,それらの多くが未分化型癌であって分化型癌は少ない.また,経験的にもX線所見上で典型的Ⅱcとされたものの多くは組織学的に未分化型癌で,非典型的Ⅱcとされたものには分化型癌が多い傾向がみられている.これらのことから,陥凹性早期胃癌のX線上の所見は,癌の組織型によって異なるとの見方ができる.

 本研究は,この問題を解明するために,陥凹性早期胃癌のX線所見と病理組織学的所見との関係について検討を行なったものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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