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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻11号

1975年11月発行

症例

脳腫瘍を合併した家族性大腸ポリポージス(Turcot症候群)―1治験例ならびに文献報告15例についての検討

著者: 大里敬一1 橋本洋1 伊藤英明1 木下和夫2 鄭九龍2 八尾恒良3 渡辺英伸4

所属機関: 1九州大学医学部第1外科 2九州大学医学部脳神経外科 3九州大学医学部第2内科 4九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1511 - P.1517

文献概要

 最近家族性大腸ポリポージス(familial adenomatosis of the colon)(以下FACと略す)に対する詳細な臨床研究が行なわれるようになり,従来大腸病変のみが診断・治療の対象とされてきた本症において,大腸以外の臓器,組織にも高頻度に腫瘍性病変を合併することが報告され,遺伝学上でもまた臨床面でも多大の関心を呼んでいる.著者らはさきにFACに上部消化管病変の合併が多いことを報告し,その中で多発胃癌を合併した症例の姉に脳腫瘍の合併が見られたことに触れたが1),今回その詳細を報告するとともに,文献に見られるFAC・脳腫瘍合併例,すなわちTurcot症候群(T症)を集計し,その病態につき若干の知見を得ることができたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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