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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻11号

1975年11月発行

症例

血管造影により発見された空腸平滑筋腫の1例

著者: 青沼美隆1 佐々木博司1 萩原昭男1 石川隆洋1 近藤忠雄1 中尾昭洋2 平良健康2 神坂幸次2 井上恒雄2

所属機関: 1帯広協会病院内科 2帯広協会病院外科

ページ範囲:P.1531 - P.1535

文献概要

 空腸平滑筋腫の診断は現在の進歩した手段をもってしてもなお困難で,過去に報告された症例の大半は,下血,閉塞などにより緊急開腹時に見いだされたもの,腫瘤を腹壁より触知して摘出により判明したものなどで,術前診断された例はごく稀である.われわれは頻回に下血をくり返し,レ線や内視鏡検査で原因の判らぬまま,対症療法に終始していた患者に選択的腹部血管撮影を行ない,空腸起始部に腫瘍陰影を発見,平滑筋腫の疑いを持ち,術後組織的に確認しえた1例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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