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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻12号

1975年12月発行

文献概要

今月の主題 全身性疾患と消化管 主題

血液疾患と消化管

著者: 福地創太郎1 望月孝規2

所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院病理学科

ページ範囲:P.1583 - P.1592

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 血液疾患と消化管は密接な関連を有することが少くない.その中には,血液疾患の合併症として,消化器病変を伴うもののほか消化器の病変が血液疾患を惹き起こす主要な病因となる場合とがある.前者は,種々の出血性病因に基づく消化管の出血,血液凝固性の亢進や血管病変に基づく血栓形成やそれに続発する消化管壁の病変,悪性淋巴腫や多発性骨髄腫などにおける消化管の腫瘍性浸潤などがあげられる.

 後者の消化器病変に続発して血液異常を呈する例としては,消化管の潰瘍や悪性腫瘍に続発する失血性貧血,blind loop症候群や吸収不良症候群などに伴う巨赤芽球性貧血などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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