文献詳細
文献概要
今月の主題 全身性疾患と消化管 主題
内分泌,代謝性疾患と消化管
著者: 大根田昭1 丸浜喜亮1
所属機関: 1東北大学医学部第3内科
ページ範囲:P.1601 - P.1607
文献購入ページに移動 今世紀の初めに内分泌という概念が生れてから3/4世紀を経たが,最近20年間におけるこの領域の進歩は著しい.すなわち,従来知られていたホルモンのほかに新しいホルモンの同定が行なわれるとともに,体液中に微量に存在する各種ホルモンの測定が可能となり,血中におけるホルモンの動態が漸次明らかにされている.一方,近年における生化学の進歩に伴い,種々の代謝異常の病態生理が解明されている.各種内分泌異常は終局において代謝異常とともに体内の組織における代謝上の障害を惹き起こすが,消化管も例外ではない.
これらの代謝の障害は消化管の機能的な異常を生じ,さらに進むと器質的な変化を招来することになり,これに対応する消化管症状を呈するので,この問題は重要なテーマである.
これらの代謝の障害は消化管の機能的な異常を生じ,さらに進むと器質的な変化を招来することになり,これに対応する消化管症状を呈するので,この問題は重要なテーマである.
掲載誌情報